伸ばし棒「ー」をタッチタイピングするときのコツ

伸ばし棒って、タイピングしづらいですよね。「他の文字のタッチタイピングはできても、伸ばし棒だけは間違えてしまう……」という方も、多いのではないでしょうか。

この記事では、伸ばし棒のタイピングが苦手な方に向けて、「-」をミスせずに打つコツを紹介します。

目次

伸ばし棒のタイピングは難しい

タッチタイピングの練習を始めて、何とかローマ字入力で日本語が打てるようになってきた方がつまづきやすいのが、伸ばし棒「ー」だと思います。「伸ばし棒以外の文字はタッチタイピングできるけれど、伸ばし棒はミス連発……」という方も多いでしょう。

私自身も、タイピングの練習を始めたばかりの頃、伸ばし棒に苦しめられました。キーボードの右上の方にある

  • ー(伸ばし棒)
  • 「(かぎ括弧)・@

などを打ち分けることができず、適当に「ここらへんかな?」と押してしまい、ミスタイプを連発してしまうのです。

なぜこれほどタイプミスが頻発するのでしょうか。これは、

  • よく使う文字であるにもかかわらず、ホームポジションから遠い
  • あまり器用でない小指を使う

という 2 つの理由からだと思います。

これらは、運指表を見ると明らかです。

運指表(伸ばし棒)
運指表(伸ばし棒)

ホームポジション(上から 3 段目、F と J がある段)から遠く、小指で打つ範囲(水色)に入っていることが分かります。

このように、伸ばし棒はタイピングしづらいキーです。そのため、いま伸ばし棒が全然打てなくても、落ち込む必要は全くありません。

伸ばし棒をミスなく入力できるようになるためには、繰り返し練習する必要があります。ですので、タイプミスが多くても諦めずに、練習を続けることが大切です。

ですが、ただ練習を繰り返すだけと言われても、どうすれば良いのかわからないですよね。そこで、ここからは**「ー」キーを少しでも簡単に打てるようになるためのコツ**を紹介します。

打つ指は薬指か小指

先ほど、伸ばし棒は小指を使って打つと説明しました。しかし、伸ばし棒は薬指で打っても大丈夫です。

小指は「-」キーに近いというメリットがありますが、

  • 5 本の指の中でも不器用
  • 長さが短い
  • すばやく動かすのが難しい

といったデメリットもあります。

そこで、小指より器用で、比較的長い薬指を使うのです。

以前、私は伸ばし棒を小指で入力していました。しかし、なかなか安定せず、なにか良い方法はないかと試行錯誤しているうちに、薬指のほうが入力しやすいことに気づき、薬指で入力するようになりました。

どちらの指で打つほうが楽なのかは、個人差があると思います。(もしかしたら人差し指や中指の方が打ちやすいと感じる方もいるかもしれません)

ひとまず両方の指を試してみて、自分が打ちやすいと思える指を使うと良いと思います。

標準運指と最適化

「運指表では『伸ばし棒を小指で打つ』となっているのに、薬指で打っても大丈夫なの?」と心配する方もいるかも知れません。しかし、どのキーをどの指で押すかは自由です。先程の運指表は、「標準運指」と呼ばれる「学校などでタイピングを教えるために使う仮の運指」を表しています。

標準運指は、あくまでも「仮の運指」ですから、自分が打ちづらいと思ったのなら、自由に運指を変えても良いのです。(もちろん、標準運指が打ちやすいと感じるのであれば、それを自分の運指にします)

このように、自分が打ちやすい運指を使うことを「最適化」と言います。

薬指で打つなら「手を広げる」イメージ

薬指を使って「-」キーを打つ時には、手首を動かさずに、手を広げることを意識すると打ちやすいです。

ホームポジションに手を置いたとき、手と指は軽く曲がっています。「ー」キーはホームポジションから遠いので、ホームポジション上で薬指を伸ばしただけでは、「ー」キーに指が届きません。

そのため、薬指を「-」キーの場所まで動かそうとすると、腕全体が前に動いてしまいがちです。これでは、ホームポジションからの移動が大きく、ホームポジションに戻ることが難しくなってしまいます。

そこで、手首をなるべく動かさずに、軽く曲がっている手と指を伸ばすことで、ほとんどホームポジションから動かずに、薬指を「-」キーに届かせることができます。

打ち終わった後は、伸ばした手と指をもとのように曲げることで、自然とホームポジションに戻ることができると思います。

「手を広げる → キーを押す → もとに戻す」という流れをスムーズに行うことができれば、伸ばし棒が簡単に打てるようになるはずです。

小指で打つなら「手を回転させる」イメージ

小指を使って打つ方は、人差し指を固定して、手を回転させて打つことを意識すると良いと思います。

回転させると言っても、手のひらを上にするというわけではなく、肘を外側に出して腕をハの字にするということです。

小指を「-」キーまで動かすときに、腕全体を前に動かしてしまうと、ホームポジションからの移動距離が大きいです。すると、ホームポジションに手を戻すときに手間取る可能性があります。

そこで、人差し指を「J」キーから離さず、この人差し指を軸として右奥に手を回転させると、「-」キーの場所に小指を置くことができます。

この動きで伸ばし棒の場所を覚えることができれば、ミスせずに入力できるでしょう。慣れてくれば、人差し指が「J」キーから離れていても、入力できるようになると思います。

伸ばし棒の練習におすすめの練習方法

伸ばし棒だけを集中して練習したいときにおすすめのサイト・ソフトを紹介します。

「-」集中タイピング

「-」集中タイピング in ごんタイピング

伸ばし棒が入った単語だけを練習することができるサイトです。1 つ 1 つの単語が 3 文字程度なので、「-」の打ち方を集中的に練習できます。

まずは、このサイトで打ち方の練習をすることをおすすめします。

タイプウェル国語 R「カタカナ語」

タイプウェル(タイプウェルは更新終了となりました。以下のミラーサイトからダウンロードできます)

タイプウェルのミラーサイト

ブラウザ版 タイプウェル国語 R(非公式)(ブラウザでタイプウェル風のアプリが遊べるサイトです)

無料のタイピングソフト「タイプウェル国語 R」の練習モードの 1 つ「カタカナ語」です。カタカナ語には、伸ばし棒が入った単語が多いので、伸ばし棒を入力する練習になります。

長い単語も登場するので、「-」集中タイピングよりも実践的な練習ができるでしょう。

まとめ:自分の打ちやすい方法を見つけよう

ここで紹介したコツは、あくまでも私が意識している(していた)ことです。この方法で打ってもいいですし、自分なりに改良して打っても構いません。

練習を続けて、伸ばし棒への苦手意識をなくしてしまいましょう。

fiore
fiore

自称C++er。

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