ローマ字入力で「ん」を効率的にタイピングする方法

「ん」をローマ字入力で入力するときには、「N」「NN」「XN」など、複数の方法が存在します。

この記事では、これらの「ん」を使い分ける方法を紹介します。

目次

「ん」を入力する 4 つの方法

「ん」を入力するには、4 つの方法があります。

方法 1:「NN」

「NN」と入力することで、「ん」と表示されます。N キーを 2 回押すだけなので、1 番わかりやすい入力方法だと思います。

方法 2:「XN」

「XN」と入力しても、「ん」と表示されます。「NN」との違いは、「同じキーを 2 回押す必要がない」というだけです。(詳しくは後述します)

方法 3:「N’」

「N」を押してから「’(シングルクォーテーション)」を押すことで、「ん」と入力できます。

しかし、JIS 配列で「’」は「Shift + 7」を押す必要があり、とても入力しづらいです。そのため、この入力方法はほとんど知られていません。覚える必要もないでしょう。

補足

US 配列では、JIS 配列の「:(コロン)」の位置に「’」があるので、それほど打ちづらくはないです。ただ、「XN」で十分なので、私は使いません。

方法 4:「N」(条件付き)

実は、「NN」のように 2 回キーを押さなくても、「N」と入力するだけで「ん」と入力できます。ただし、「次の文字が A,I,U,E,O,N,Y 以外のときだけ」という条件があります。(これも詳しくは後述します)

条件はついていますが、最も速く「ん」を入力できる方法です。

「ん」の入力方法の使い分け

タイピングにスピードは必要ない方は「NN」

どんな状況であっても、「NN」と打つことで「ん」と入力することができます。

タイピングのスピードなんて興味ないという方は、「NN」で「ん」が入力できる、と覚えておけば大丈夫です。

「N」と「NN」の使い分け

「タイピングが得意になりたい」という方は、「N」と「NN」の使い分けができるようになると良いでしょう。

「ん」の次の文字が「母音(あいうえお)」「ん」「な行」「や行」の場合「NN」と入力する必要がありますが、他の文字の場合「N」と入力するだけで大丈夫です。

「NN」と入力しなければならない例

  • んあ →「NN」「A」(「N」「A」だと「な」になってしまう)
  • んん →「NN」「N」(「N」「N」だと「ん」になってしまう)
  • んな →「NN」「NA」(「N」「NA」だと「んあ」になってしまう)
  • んや →「NN」「YA」(「N」「YA」だと「にゃ」になってしまう)

このように、「あいうえお」「ん」「な行」「や行」の文字の前の「ん」は、「N」と入力してしまうと他の文字になってしまうので、「NN」と入力してその文字が「ん」であることを明らかにしなければなりません。

「N」と入力できる例

  • んか →「N」「KA」
  • んが →「N」「GA」

一方、他の文字の前の「ん」は、「N」だけでもその文字が「ん」であることが特定できるので、「N」と入力するだけで大丈夫なのです。

これらの使い分けは、次第に慣れてできるようになります。

練習方法としては、はじめは「ん」を「N」で打つ癖をつけて、「NN」が必要なときだけ「NN」と打つようにするのがおすすめです。

基本的には「N」を使い、「みんな」のような単語では「ん」を「N」と入力してしまうと「みにゃ」になってしまうということに気づき、「NN」に切り替えられると良いでしょう。

※もちろん、基本的に「NN」で入力して、「N」でも大丈夫なケースを覚えていっても大丈夫です。

「NN」と「XN」の使い分け

この使い分けは、同じキーを連続して 2 回打つよりも、別のキーを別の指で 2 回打つほうが速い人にしか必要ありません。

普通の人は、「XN」を使わなくても大丈夫です。「NN」の方が覚えやすいですし、打ちやすいと思います。

ですが、同じ指を連続して使うことで、タイピングスピードが落ちているという自覚のある方は、この使い分けを試してみてください。

タイピングに慣れてくると「あああああ」よりも「あいうえお」の方が速く入力できるというのは有名な話です。今はよくわからなくても、タイピングが速くなってくると気付くはずです。

やり方は、基本的に上で紹介した「N」と「NN」の使い分けを、「N」と「XN」で使い分けるだけです。つまり、「NN」の代わりに「XN」を使うのです。

ただし、左手を酷使する言葉を入力するときは、「XN」よりも「NN」のほうが速くなることもあります。

「XN」よりも「NN」の方が速いかもしれない例

  • 「わん」(WAXN→WANN)
  • 「さん」(SAXN→SANN)
  • 「ざん」(ZAXN→ZANN)

このようなケースでは、左手の薬指や小指を連続して使うので、「X」を押すこと自体が負担になってしまいます。そのため、「XN」の代わりに「NN」を使う場合があるのです。

しかし、「N」「XN」「NN」の 3 つを使い分けるのはかなり難しいです。そのため、「N」と「XN」を使い分けるだけでも大丈夫です。

少しでもタイピングを速くしたいという方は、練習してみてください。

「ん」の入力の練習方法

「N」「NN」「XN」の打ち分けを集中的に練習したいのであれば、ごんタイピングの 「ん」集中タイピング がおすすめです。

「ん」集中タイピング(単語)……単語での打ち分けを集中的に練習できます

「ん」集中タイピング(文章)……文章中での打ち分けを集中的に練習できます

このようなタイピングゲームである程度使い分けられるようになったら、普段から意識して使い分けるようにしましょう。

まとめ

「X」キーは打ちづらいと感じる方もいるかも知れませんが、慣れると「NN」よりも「XN」のほうが速く入力できるようになります(個人差はありますが)。

少しでも速く入力したい方は、ぜひ練習して、使い分けられるようになりましょう。

※「N」と「NN(XN)」の打ち分けがどうしてもうまくいかない方は、こちらの記事も参考になると思います。

関連記事:「N」と「NN(XN)」を使い分けるコツ

fiore
fiore

自称C++er。

関連項目